藤枝MYFCは3-1でいわてグルージャ盛岡に逆転勝ちした。後半開始から出場したFW大石治寿(30)が3得点。2試合連続ハットトリックを成し遂げたエースの活躍で今季初の連勝を飾った。

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火が付いたエースはこの日も止まらなかった。藤枝FW大石は1点を追う後半開始から出場。同13分に左クロスを頭で合わせて同点とした。再開のキックオフ直後には浮き球に抜け出し、相手GKをあざ笑うループシュートで追加点を挙げると、同20分には左足でゴール右隅に突き刺した。大石は「とにかく点を取りに行く姿勢を見せたかった」。2試合連続ハットトリックはJ3史上2人目の快挙。後半13分から7分間での3得点は同リーグ最速と記録ずくめだった。

今季は既に4試合で7得点。岩手相手にもこれで11戦12得点と“お得意さま”からゴールを重ねたが、個人記録よりもチームの勝利が最優先だ。クラブは今季J2ライセンス取得に向けた申請を済ませており、今秋には交付の可否が決定する。自動昇格の条件は上位2位以内に入ること。開幕連敗とつまずいていただけに、「上に行くために連勝が大事だった」と安堵(あんど)した。

次戦は中3日でアウェー福島ユナイテッドFC戦。チームは1度藤枝に戻り、再び敵地に向かう。過酷な連戦にも、大石は「勝つことが大事。次も献身的にプレーしたい」と力強かった。