清水エスパルスが、1次リーグを3戦全敗で終えた。ホームで鹿島アントラーズと対戦。MF宮本航汰(24)とFWジュニオール・ドゥトラ(32)が得点し、一時は2ー1と逆転したが、その後2失点。再逆転を許し、2-3で敗れた。

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清水は、8日のJ1リーグ札幌戦(3○1)から先発11人全員を入れ替えた。来季トップチーム昇格が内定しているMF成岡輝瑠(ひかる、18)が、公式戦初先発。ボランチに入った。

決定機を生かせずにいると前半18分、元清水のMF白崎凌兵にゴールを決められて先制を許した。それでも前半の内に試合を振り出しに戻した。同42分、ゴール前に進入したMF宮本が、FW川本梨誉(りよ)の右クロスを流し込んで同点。戦前に「得点に絡むプレーを出したい」と話した通りの働きを見せた。

後半開始直後に勝ち越した。同9分、途中出場のMF河井陽介が左サイドを抜け出してクロス。FWドゥトラが左足で合わせてリードを奪った。逃げ切りを狙ったが、運動量の落ちた終盤に落とし穴が待っていた。プレスが弱まった隙を突かれ、同36分に同点弾を献上。負の流れを止められず、5分後にMF松村優太(静岡学園高出)に決勝ゴールを沈められて力尽きた。

逆転負けで無念の1次リーグ3連敗となった。次戦は15日のリーグ仙台戦。敗戦を引きずっている時間はない。中2日での連戦へ切り替える。【古地真隆】