青森山田卒の3年目、ヴィッセル神戸MF郷家友太(21)が2試合連続の先発で技ありの今季初得点を挙げた。

同点で迎えた鹿島戦の後半16分、イニエスタ、ドウグラス、酒井を経由し、最後は郷家が右足を振り抜いてゴール左隅に決めた。「横に西選手が見えたが、まずはゴールを狙うことを選択した。うまく腰をひねって(GKの)逆サイドに決められた」。後半途中の交代まで合格点の内容だった。

結果は後半ロスタイムに痛恨の失点でドローに終わった。あと数十秒、神戸側が球を保持すれば勝利という状況で、鹿島に簡単に奪われ速攻を浴びた。郷家は「ベンチから見ていて(最後の)時間の使い方が(チームの)課題」と悔しがった。フィンク監督も「残念な気持ちが強い」。ただ新人FW小田がプロ初先発するなど若手が急成長している。五輪世代でもある郷家は「次も100%で臨みたい」と自信を深めていた。