J2アルビレックス新潟はホームで京都サンガと対戦し、1-1で引き分けた。

0-1の後半6分、FW渡辺新太(25)がMF本間至恩(20)のラストパスを受け、同点ゴールを決めた。新潟は前半からボール支配率で上回ったが、5バック気味の守備ブロックを敷く京都ディフェンスを崩しきることができなかった。これで新潟は4勝7分け2敗で、勝ち点を19。8日大宮アルディージャ戦以来、16日間で5試合目となる次節23日は、ホームでFC琉球と対戦する。

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渡辺が重苦しい空気を一変させた。0-1の後半6分だった。相手DFライン裏を狙ったMF本間至恩(20)のループパスに反応。フリーの状況で、しっかりコントロールすると、右足で冷静にゴール左隅へ流し込んだ。5試合ぶりの一撃に、静まりかえっていたホームスタジアムがどよめいた。

新潟は前半、京都の統率の取れた守備ブロックを崩せずにいると前半41分、京都のMF中川に簡単にロングシュートを打たせ、こぼれ球を中野に押し込まれた。前節15日のファジアーノ岡山戦(0●1)失点の反省から、遠い距離からのシュートには警戒していたはずだが、同じような形での失点となってしまった。

新潟は後半開始からDF田上大地(27)、MFゴンサロ・ゴンザレス(26)に替えてDF荻原拓也(20)、MF島田譲(29)を投入。中2日、アウェーでの連戦となった京都を運動量で上回ると両サイドから攻撃を仕掛ける。後半43分、右サイドからDF新井直人(23)のフワッとしたクロスをMF中島元彦(21)が落とし、最後はMF高木善朗(27)が詰めるが、決めきれない。浦和レッズから期限付き移籍の荻原はホーム初出場。左サイドバックの位置に入り、前への推進力を生かして激しく上下動を繰り返す。終盤には得意の左足でロングを狙ったが相手DFに阻まれた。

上位争いから離されないためにも勝利が必要な状態。新潟はホームでの渡辺のゴールで、勝ち点1を手にした。【小林忠】

 

新潟アルベルト監督「前半、悪いプレーではなかった。ただ、相手が1つのチャンスを生かした。後半は圧倒的に支配でき、決定的なチャンスを作ることはできた。勝てなかったことは悔しい」