J2アルビレックス新潟にJ1湘南ベルマーレから完全移籍で加入したMF福田晃斗(28)が20日の練習後、オンライン取材に応じた。

90分間激しく動き続けるフィジカルと、激しいタックル、正確なパスが特徴で中盤のどの位置でもプレーできる。J1リーグ戦通算118試合出場(4得点)と経験も豊富。8月1勝3分け1敗と足踏み状態が続くチームを上位へと導くため、23日のホームFC琉球戦での移籍後初出場を狙い、勝利に貢献することを誓った。

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ユーティリティープレーヤーが新潟を勝利に導く。ハードワークとボール奪取力に優れた福田の主戦場は守備的MFだが、両サイドやトップ下でのプレーもでき、精度の高いクロスも魅力の1つ。「ポジションにこだわりはない。アルベルト監督から求められたことに応えたい」と言葉は力強い。19日に合流し、ホーム京都サンガ戦(1△1)をスタンドで観戦。「前半と後半で違うチームだった。後半の戦いを序盤からできるよう力になりたい」。

福田はJ1サガン鳥栖在籍時、FWのF・トーレスの来日初得点(18年8月22日、天皇杯4回戦神戸戦)と、リーグ戦初得点(同年8月26日、G大阪戦)をアシストするなど元スペイン代表と抜群の連係をみせた。「世界基準を近くで感じられた。練習前の準備などを今でも参考にしているし、あのアシストは自信につながった」と言う。新潟ではチーム最多5得点のFW渡辺新太(25)、右足負傷からの復帰が待たれる4得点のFWファビオ(23)へのアシストも期待される。

今季シーズン途中の新加入は福田で3人目。J1C大阪から育成型期限付き移籍のMF中島元彦(21)、J1浦和から期限付き移籍のDF荻原拓也(20)は加入後即、試合出場を果たしている。福田は「晃斗が出たら勝つと言われたい。プレーと声で引っ張りたい」。気持ちのこもったプレーで新潟を上昇気流に乗せるべく、23日ホーム琉球戦からの出場を狙う。【小林忠】

◆福田晃斗(ふくた・あきと)1992年(平4)5月1日生まれ、三重県出身。鹿屋体大から13年にJ1鳥栖入り。今季、J1湘南に移籍し、2月21日開幕の浦和戦で先発フル出場するなどリーグ戦5試合、カップ戦2試合に出場。通算出場はJ1リーグ戦118試合(4得点)、カップ戦15試合、天皇杯13試合。170センチ、65キロ。背番号は17。