磐田U-18が大勝発進した。中京大中京との開幕戦で6-0。前半22分にFKからFW馬場惇也(3年)がヘディングで先制すると、同26分には左CKからDFパティソン志栄海(ジェイミー、3年)が頭で追加点を奪った。3点リードの後半も、パティソンがCKから追加点を挙げるなど、3点を追加。世登泰二監督(53)は「勝ちたいという強い思いをピッチで表現してくれた」とうなずいた。

6得点中3得点がセットプレーから。試合の約2週間前から重点的に練習した“飛び道具”が形になった。得点を奪うための有効な手段として今季から力を入れているという。この日の登録メンバー20人中8人が身長180センチ以上。大型選手の特徴を生かすセットプレーがチームの武器だ。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていた公式戦初戦が、ようやくスタートした。英国人の父を持つDFパティソンも「つらい時期があったけど、熱い思いを今日出すことができました」と胸を張った。セットプレーのキッカーとして3アシストしたMF藤原健介(2年)も「鬱憤(うっぷん)を晴らせました」。守備もこの日は無失点。最高の幕開けとなった。【神谷亮磨】