北海道コンサドーレ札幌は敵地でセレッソ大阪に0-2で敗れた。

連続未勝利は8試合となり、就任3年目のミハイロ・ペトロビッチ監督(62)体制でのワーストを更新した。前半6分にC大阪のJ1通算1000点目となる先制点を献上すると、後半14分に2点目を許した。プロ初先発のMF金子拓郎(23)ら大卒新人3人が初めて先発でそろい踏み。ゴール前で好機を演出するも、3戦連続無得点に終わった。

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攻めても、攻めても、結果に結び付かない。札幌が最後までゴールを割れずにC大阪に屈した。前半6分に先制点を許すと、後半14分に追加点を挙げられた。ペトロビッチ監督は「敗れはしたが、内容的には上回れていた。アグレッシブにプレッシャーをかけてゴールに迫るシーンはつくれていた」。3戦連続無得点で8戦連続未勝利。苦しい状況の中にも何とか希望を見いだそうと言葉を紡いだ。

前半、後半で1点ずつ奪われる形で敗れた指揮官が語るその「内容」だ。5日の前節広島戦から累積警告で出場停止のFW菅を含め先発5人を入れ替えた。5戦連続先発のDF田中に加え、MF高嶺を6戦ぶり、MF金子をリーグ戦初先発で起用した。初めて大卒新人3人がそろっての先発出場。「成長どうこうよりも、この試合を勝つことに全てを懸けていた」。金子の思いは結果には表れなかった。

金子は前半12分にFWジェイに合わせる右サイドからの正確なクロスや、同40分には田中からペナルティーエリアに送られたパスに反応して左足のシュートを放つも不発。ルーキーコンビのホットラインも相手GKに防がれ「ああいう所を決めきらないのが負けにつながっている」。後半5分には高嶺がFWドウグラスのパスに足を伸ばすも触れられず。チーム全体で前節に続いて相手を上回る11本を放つもゴールを割れなかった。

8戦連続で白星から遠ざかる。リーグ2位を走り堅守を誇るC大阪が相手とはいえ、攻撃が身上のチームが昨年5月25日G大阪戦以来の3戦連続で無得点。金子は「練習からこだわって突き詰めていきたい」。パス、クロス、シュート。その1つ1つの精度を上げていくことで、白星が近づくことを信じて。【浅水友輝】