清水エスパルスはサンフレッチェ広島に敗れて今季3度目の4連敗を喫した。

後半41分、FW後藤優介(27)の今季初得点で1点差に迫るのが精いっぱい。終盤の反撃が届かぬ、今季何度も見た光景。試合を通じて降り注いだ雨が、イレブンの肩を冷たくぬらした。

決定機の数では上回った。開幕戦以来の先発となったMF西村恭史(20)は「相手3バックの脇を狙い通りに突けた」と振り返った。それでも終わってみれば3失点。4試合連続の複数失点で、またも課題の守備が崩れた。今季初出場したGK西部洋平(39)は「2、3失点目をなんとか防ぎたかった」と唇をかんだ。

開幕5連敗に始まり、8月の横浜戦からは7連敗。そして今回の4連敗と続き、ひとたび泥沼にはまるとなかなか抜け出せない。直近12試合で1勝11敗。ピーター・クラモフスキー監督(41)は「タフな時期を過ごしている」と言葉をしぼり出した。【古地真隆】