最下位の仙台はトンネルを抜けられなかった。広島とホームでスコアレスドロー。

クラブワースト2位を更新する16戦未勝利(5分け11敗)で、03年に記録した同ワースト19戦未勝利の悪夢が忍び寄る。前半はシュート0本。後半は途中交代から流れを作り、FW長沢駿(32)のシュート3本など計6本を放ったが、不発に終わった。

後半35分、MFクエンカが倒され得たFK。MF浜崎がゴール前に正確なボールを供給し、長沢が頭で合わせた。相手GKがはじき、こぼれ球に反応したDF平岡が狙うも、枠を外し天を仰いだ。同7分にボールを保持できるクエンカとMF関口を同時投入し、攻撃が活性化した。さらに同30分、期限付き移籍先のJ3沼津から試合3日前に復帰したDF照山がJ1初出場。3バックへの変更もリズムを生む要因になっただけにゴールがほしかった。

長沢は「1点取って勝ちたかった。(クエンカや関口が入り)タメを作れる選手が多く、そこでいい時間帯を作れて、僕自身チャンスがありましたし、チーム全体としてもセットプレー含めてチャンスがあったので、そういうところを決めきらないと」と悔やんだ。連続未勝利のJ1ワーストは21戦の10年湘南、20戦の07年横浜FC、19戦の03年仙台と続く。今季の仙台はユアスタでいまだ未勝利。次節(3日)もホームで、柏と対戦する。【山田愛斗】