Jリーグは2日、今季のYBCルヴァン杯のニューヒーロー賞を、セレッソ大阪のDF瀬古歩夢(20)が受賞したと発表した。C大阪からは初受賞。

瀬古はこの日、大阪市内で行われた練習後、オンラインで記者会見した。

「大変光栄な賞をもらってうれしい。これもチームや仲間のおかげ。この賞を機に、もっともっと活躍できる選手になりたい。昨年もルヴァン杯に出て、この賞のことは知っていたんで、狙えたらいいかなと頭に入れていた。DFの自分が取れたのは自信になった」

この賞は前身のナビスコ杯時代から受け継がれる、若手の成長を促すために誕生したもの。大会の1次リーグから準決勝までの各試合会場で報道関係者が投票を行い、チェアマンら選考委員会が選出する。

今季対象となるのは、20年12月31日時点で21歳以下の選手で、昨季はFW中村敬斗(当時G大阪)が選出されている。

183センチ、72キロでC大阪下部組織育ちの瀬古は、今季のルヴァン杯には全4試合に出場し、J1リーグ戦もここまで20試合1得点。攻撃の起点になる縦パスを得意にしているセンターバックだ。昨年はU-20ワールドカップ(W杯)日本代表に入り、来年の東京オリンピック(五輪)代表の候補にも入るホープ。

3日は大阪ダービーを控えており、瀬古は「トップチームでのダービーは経験していない。セレッソ一筋なので絶対に勝たないといけない。上位争いをする上で大事な試合になる」と闘志を燃やした。

現在C大阪は4位、G大阪は2位でハイレベルな戦いが予想されている。【横田和幸】