リーグ最下位のJ1ベガルタ仙台は11日、仙台市内で14日のアウェーG大阪戦に向けて非公開練習を行った。

8月8日の神戸戦を最後に白星がなく、現在はチームワースト2位の17戦連続未勝利(5分け12敗)と苦しい状況。しかも2戦連続無得点中で、前半はいずれもシュート0本と、攻撃から勢いに乗れていない。苦難を打開すべく、左足の骨折から復帰したFW赤崎秀平(29)が同神戸戦以来のゴールに闘志を燃やしている。

前節8日の鳥栖戦について木山隆之監督(48)は「試合前にメンバーを代えないといけない状況が発生した」と、緊急事態に直面していたことを明かした。赤崎が急きょベンチ入りし、試合を見守った。母校が佐賀東で、佐賀を本拠地にするチームとの一戦に、「絶対に勝ちたい思いだった。まだまだコンディションを上げていきたいという気持ちで試合を見ていた」と奮い立たせ、2日間の休養を挟んだ初練習では軽快な動きで出場をアピールした。

17年途中に期限付き移籍でG大阪に所属し、昨年は名古屋でプレー。同3月には古巣のホームで先制点を奪って勝利に貢献した。「(得点の)良いイメージはある。ガンバ出身の選手も多いので、恩返しの意味も込めて活躍したい」と意気込む。そして、「サポーターも苦しい思いをしている。笑顔になれるようなプレーをしたい」。相手はリーグ2位と好調。金髪がトレードマークのストライカーが、敵地で金星奪取を狙う。【相沢孔志】