J2アルビレックス新潟のDF早川史哉(27)が2月27日(北九州、ミクスタ)に開幕する新シーズンに向け「全試合フル出場、プロ初ゴール、J1昇格に貢献!」とMVP級の活躍を誓った。オフは、ほぼ無休で体を動かし、下半身の筋力強化を進めている。「おしり周りを鍛え、爆発的な前への推進力を生み出したい。守備の面でも(昨季の)終盤戦では踏ん張りがきかないシーンもあった。途中交代ではなく、しっかり最後までピッチに立って勝利に貢献したい」。

プロ1年目の16年に患った急性白血病から、19年10月2日の鹿児島戦でカムバックを果たした。昨年は主に右左のサイドバックで30試合に出場し、年間を通して公式戦に出場したのは初めてだった。「疲労なのか、1年間を通して戦う力がまだ自分に足りないのか。そこの部分はほぼ手探りだった」と振り返るが「リーグ戦中盤あたりから、ポジショニングやビルドアップ、攻め上がるタイミングで『らしさ』を出せるようになった。次のシーズンはもっとよくなるという、手応えを感じることができた」と話す。

守備のイメージが強いが、攻撃力も魅力の1つ。11年のU-17W杯では3得点を挙げている。昨季はMF本間至恩(20)とのコンビでゴールに迫った。「自分がゴール前に顔を出せているということはチームが機能していた証拠。そういうシーンがもっと出せればいい。プロ初ゴールをそろそろ取りたい」と意欲的だ。

アルベルト体制2シーズン目。攻撃的サッカーでJ1昇格へ。「もっとおもしろいことが、もっとできると思っている。今季もJ1昇格枠は2つ。全員でイメージを共有し、そこを狙いたい」と決意を示した。【小林忠】