Jリーグは12日、J2ギラヴァンツ北九州に対し、誤った入場者数を報告していたことに懲罰の決定を下した。

北九州は10年シーズンに入会後、15、16年を除く20年の第19節までのホームゲーム159試合において、規定する算定方法で入場者数をカウントしていなかった。本来算入できない運営ボランティア、運営スタッフ、出店者、メディア関係者を算入し、公式記録に1試合50~130人程度の過大な入場者数を記載していた。懲罰はけん責と罰金200万円。

同クラブは同日会見。戸田健二管理本部長兼コンプライアンス室長によれば、昨年9月17日にJ3秋田が入場者数の虚偽報告があったことを受けて見直し、発覚した。誤差が少ないことなどから、同23日の水戸戦から修正し、Jリーグには報告をしていなかった。玉井行人社長は「私にJリーグに報告をしなければならないという認識がなく、報告が遅れた」と説明し、故意ではないことを強調した。

10年から間違ったカウントをしていた。15、16年は別の担当者が規定を確認し、正しい入場者数を報告していた。だが、その担当者が次の年に退職。引き継ぎが十分でないまま、元の担当者が以前の間違った認識のまま人数をカウントしていた。玉井社長は「こういう形で、いろいろな方々にご迷惑をおかけして申し訳ない。再発防止策をきっちりと行い、健全な方向に向かうように努力していきます」と語った。