J1清水エスパルスの新戦力紹介連載の第2回は、J2ギラヴァンツ北九州から完全移籍したFWディサロ燦(あきら)シルヴァーノ(24)。生粋の点取り屋が、自身初のJ1の舞台でも躍動する。

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ディサロは自らのゴールで道を切り開いてきた。2019年に当時J3の北九州に加入。「最も下からキャリアを始めようと決めていた」と振り返った。

プロ1年目から7得点を挙げて昇格に貢献すると、2年目の昨季はカテゴリーが上がったにもかかわらず、リーグ2位の18得点。飛躍的にゴール数を伸ばした。「エリア内にとどまりすぎず、1度マークから離れて、再びゴール前へ入るプレーが増えた」。順調にステップアップを果たし、プロ3年目でJ1の舞台にたどり着いた。「必ず活躍しなければ。強い覚悟を持って清水に来た」と語気を強めた。

昨季までの違いを「GKの質」と明かす。「駆け引きをしないと簡単に止められてしまう」と分析。ゴール前での動きを工夫し、定位置獲得へアピールを続けている。

昨季は手で口元を覆うゴールパフォーマンス「レレマスク」が、サポーターの間で話題になった。「同じのを続けるか、新しいやつをやるか決めていない。シーズンまで手の内は明かさない方がいい」とニヤリ。「必ず何かしらはやる」と話し、ストライカーのゴール後のしぐさからも目が離せない。

2トップの一角での起用が濃厚。「FWの最大の仕事はゴール。結果で期待に応えたい」と力を込めた。【古地真隆】

◆ディサロ燦(あきら)シルヴァーノ 1996年(平8)4月2日、東京生まれ。三菱養和SCユースを経て法大に進学。3年時の総理大臣杯、4年時の全日本大学選手権で優勝。イタリア人の父と日本人の母を持つ。175センチ、72キロ。利き足は左。愛称はレレ。