J1清水エスパルスは昇格組のアビスパ福岡と引き分けた。FWカルリーニョス・ジュニオ(26)、MF中山克広(24)が得点したが、試合終了間際に失点。14年ぶりのリーグ開幕2連勝を逃した。

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清水にとって悔しい勝ち点1獲得となった。前半12分、FWカルリーニョス・ジュニオのゴールで幸先よく先制。「(MF中村)慶太が、すばらしいパスを出してくれた」。1-1で迎えた後半20分、新加入MF中山のJ1初得点で勝ち越した。開幕2連勝が目前に迫ったが、終了間際に落とし穴が待っていた。同ロスタイム、ゴール前で与えたFKを直接沈められて痛恨の失点。3点目は奪えず、引き分けに終わった。

ロティーナ監督(63)は「残り2分で勝ち点2を失った。相手のすばらしいキッカーにチャンスを与え、決められてしまった」と言葉少な。中山も「最後まで集中力を保って戦う必要があった」と唇をかんだ。

約9000人を収容したホーム開幕戦。地元のサポーターへ勝利こそ届けられなかったが、今季はルヴァン杯も含めて公式戦3戦負けなし(1勝2分け)。昨季と陣容やスタイルが大きく変化する中で、まずまずの滑り出しを見せている。中山は「全員が同じ方向を向いて戦えている」と手応えを示した。

次節は10日、指揮官の古巣・C大阪とアウェーで対する。中3日で迎える一戦で、次こそ今季2勝目をつかむ。【古地真隆】