柏レイソルがFW呉屋大翔(27)の2発で今季初勝利を挙げた。前半14分、DF高橋のクロスを頭で合わせ先制点。1-1の後半21分には、MFヒシャルジソンの折り返しにMF椎橋が頭で呉屋へ。呉屋が左足で合わせ決勝点を決めた。

呉屋は「チームも2試合勝てていなくて、点も取れていなくて、FWとしてすごく責任を感じていたので、今日は絶対に取ってやろうと思っていました」と振り返った。1点目は相手DFとの競り合いに勝ち、2点目は「シイ(椎橋)が中に入っていたので(ファーで)待っておこうかなと。シイがシュートミスすると待ちかまえてました」と笑わせた。

昨季28得点を挙げた絶対的エースのオルンガが移籍。FWとしてプレッシャーがかかるシーズンになっている。だが本人は「そんなに意識していない。今までとは違うプレーが出来ると思うし、プレッシャーかかりすぎずにやれていると思う」と話す。ただ、FWは得点で評価されるポジション。「今日に関しては1トップで、ゴール取らなくちゃいけない気持ちの方が大きかった」と本音をのぞかせ「楽には考えていますけど。取らないと評価されないので。プレッシャーより、ゴールを取らないと楽しくないという感覚の方が大きい。取らないと成り立たないと思っている」。ほどよい心のバランスの中で、プレーできているようだ。開幕戦でJ通算100試合を達成し、この日の試合前に3歳の長男と1歳の長女から花束を受け取るセレモニーがあった。愛する子供の前で、しっかり輝いているパパの姿を見せた。