東京オリンピック(五輪)世代が、19日発表のU-24日本代表入りへ最後のアピールをした。FC東京はFW田川亨介(22)とDF渡辺剛(24)がゴール、DF中村帆高(23)がアシストするなど躍動した。

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東京の五輪世代組もU-24日本代表メンバー入りへ気を吐いた。まずはFW田川が、0-1の前半37分に同点弾。MF渡辺凌のシュートがはじかれたところを押し込み、流れを引き戻した。その3分後にはDF中村帆がアシスト。FWディエゴ・オリヴェイラの逆転ヘッド弾を演出する高精度のクロスを供給した。サイド攻撃からの得点不足が昨季チームが残した課題で「ここからもっと増やしたい」とさらに意欲を語った。

後半34分に追いつかれたが、36分にDF渡辺剛が勝ち越し弾。左クロスをDF森重が競り、ゴール前で浮き球になったところを頭で押し込んだ。CBとして2失点を反省しつつ「苦しい試合を拾いながら、しっかり勝てるようにしたい」と前を向いた。中村帆と渡辺剛は昨年12月のU-23日本代表候補合宿にも招集されている。田川は飛び級で五輪世代の代表に選ばれ続けてきたが、けがが重なったこともあって遠ざかっていた。五輪を目指し、地元・東京勢が猛アピールした。