「高円宮杯U-18サッカープレミアリーグ2021」は、3日に開幕する。今季からWEST所属のジュビロ磐田U-18は4日、アウェーの初戦で京都サンガU-18と対戦。エースの辻颯人(3年)は、1試合1得点を目標にして、攻撃陣の先頭に立つ。

磐田U-18のFW辻は、好調を維持したまま開幕を迎える。3月中旬に行ったヴァンフォーレ甲府U-18との練習試合では複数得点をマーク。「調子は上がってきている」と自信に満ちあふれている。

今季の個人目標は「得点王」だ。昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で公式戦が激減したが、悲観はしなかった。「フィジカル面が課題だったので筋トレをたくさんやった。簡単に当たり負けないようになった」。思うようにプレーできない日々を前向きに捉え、弱点克服に努めた。

今年からは、昨季限りで現役を引退した元日本代表FWの前田遼一氏(39)がコーチに就任。磐田在籍時にJ1で2年連続得点王にも輝いた偉大な先輩の存在は大きい。辻はゴール前の動きだしやボールの受け方など、直接指導を受けたという。「多くのことを学ばせてもらっています」と、プレーの幅を広げた。

チームは今季からWEST10チームに所属する。昨年の日本クラブユース選手権を制したサガン鳥栖U-18など、強豪チームがひしめく激戦リーグだ。「相手よりもいい攻撃をして勝ちたい。個人としては1試合1得点を目標にして優勝を目指します」と辻。エースとして勝利のためにゴールを目指し続ける。【神谷亮磨】