WEリーグ、新潟レディースに今季新加入したMF茨木美都葉(22=日体大FIELDS横浜)がケガを乗り越え、開幕スタメンを目指している。日体大で主将を務めた茨木は、昨年のなでしこリーグ2部開幕の大和戦で右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷。1部昇格とインカレV3を目標に掲げて挑んだシーズン初戦でのアクシデント。精神的ショックは大きかった。

ただ、サッカーを辞めるという選択肢はなかった。「人生こんなものかな」と苦しい時期も、楽観的にとらえた。「24」や「ワイルドスピード」などのアクション映画の鑑賞などでリフレッシュもした。「ケガに対しての怖さがないくらい、筋トレをして(WEリーグ開幕の)9月の試合に向けていい準備をしたい」と前向きにリハビリに励んでいる。

持ち味は豊富な運動量で、サイドバック、ボランチなど複数ポジションにも対応できる。「ケガをせずにコンスタントに試合に出続け、勝利に貢献したい」。開幕スタメン入りに照準を合わせ、ホームスタジアムでのプレーを心待ちにしていた。【飯嶋聡美】

◆茨木美都葉(いばらき・みつば)1998年(平10)5月7日生まれ、熊本県出身。JFAアカデミー福島を経て、日体大に進学。同大女子サッカー部/日体大FIELDS横浜の主将を務めた。日本代表入りした19年ユニバーシアード(ナポリ)では準優勝に貢献。156センチ、46キロ。背番号33。