J2ジュビロ磐田は愛媛、秋田との「アウェー連戦」で2試合連続ドローに終わった。勝ちきれなかったが、収穫もあった。秋田戦の後半19分から新加入のコロンビア人FWファビアン・ゴンザレス(28)がJリーグデビュー。先月28日に合流したばかりだが、キレのある動きでチームの攻撃を活性化させた。

同42分、ゴール前の混戦から右足でシュートを放った。同45分にはヘディングシュート。ネットを揺らせなかったものの、ゴール前での迫力を見せた。鈴木政一監督(66)は「個人で打開できる選手。柔軟性があり、ボールを失わないプレーもできる。練習からいいプレーをしてくれていた」と評価した。

まだ本調子ではないものの、徐々にコンディションは上がってきている。ゴンザレスの加入で期待できることは得点力アップだけではない。現在J2得点ランクトップのブラジル人FWルキアン(29)と2トップを組めば、相手からのマークも分散される。1人の負担が減り、攻撃に厚みが出てきそうだ。

ゴンザレスは「多くのゴールに絡んでJ1昇格に貢献したい」と意気込む。1日でも早くコンディションを整え、チームのために大暴れしてほしい。【神谷亮磨】

▽秋田戦得点経過 前半32分(秋田)輪笠祐士 後半ロスタイム(磐田)大津祐樹