「夜王マルちゃん」がデーゲームでも輝いた。ベガルタ仙台はセレッソ大阪と1-1で引き分け、ここ3戦負けなし(2勝1分け)とした。

順位は17位で変わらないが、勝ち点1を上積み。残留圏内の16位柏に勝ち点14で並んだ。0-1の後半34分、FWマルティノス(30)が2戦連発となる同点ゴールで、チームをよみがえらせた。

絶好調男がまた決めた。同15分から途中出場のマルティノスは、角度のないところから左クロスを利き足とは逆の右で合わせた。「ボールがファーサイドに来て、相手は自分がそこにいるとも、触るとも思わなかったところで自分が決めた」。得点後はサポーターのもとへ。両手を耳に当てるパフォーマンスで喜んだ。

これで今季公式戦4ゴール目。そのすべてを勝ち点につなげた。12日川崎F戦、21日ルヴァン杯広島戦、26日名古屋戦と、いずれも水曜日のナイトゲームでゴールを挙げた。そして日曜日のデーゲームでも勝ち点に結びつけた。自慢の左足ではなく右足で3得点を稼いでいる。名古屋戦後には「これからは自分の右足も警戒しないといけない」と対戦相手に注意喚起。見事に有言実行を果たした。

補強の目玉として今季加入も結果が出せず、けがにも苦しんだ。9日の浦和戦後には手倉森監督から仕掛けの部分で「物足りない」と指摘され、そこから4発。「これが自分の監督への答え。こうやって試合に出られれば結果を出せる」。躍進へ、マルティノスが欠かせない存在になってきた。