J2ジュビロ磐田は1-0で金沢を下し、3試合連続無失点での連勝を飾った。後半11分、FWルキアン(29)が決勝点。MF松本昌也(26)の絶妙なスルーパスでゴールを奪った。松本は今季6アシスト目を記録。出場した全15試合で先発し、攻撃のタクトを振っている。

試合後は「ゴールやアシストという結果をコンスタントに出していきたいし、その中でチームが勝っていけばいいと思う」と充実した表情を浮かべた。現在は左サイドハーフが主戦場だが、逆の右サイドもそつなくこなす。試合状況や選手交代によって複数のポジションをこなせる26歳はチームにとって欠かせない存在だ。

今年でプロ9年目。2013年から4シーズン在籍した大分では2度の降格を味わった。J1からJ3の全カテゴリーでプレーし、2017年から磐田に在籍。2019年には自身3度目の「降格」を経験するなど、人一倍悔しい思いをしている苦労人は「昇格」に対する思いも強い。

松本は「目標はJ1昇格だけ」と言い続けている。次戦以降に向けても「失点ゼロを継続して、複数得点を取れる試合をもっと多くしていきたい」と力強く話した。攻撃の核として、今後もチームを引っ張っていってほしい。【神谷亮磨】

▽得点経過 後半11分(磐田)ルキアン