ヴィッセル神戸三浦淳寛監督(46)は22日、今季のJ1リーグ前半の戦いに合格点を与えた。

最大の目標は、来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得できる3位以内で、神戸は全38試合中18試合を終えた現時点で、8勝7分け3敗の5位につけている。

三浦監督は「一番上の順位が当然いいが、シーズン全体を考えて今の順位は、十分(ACL出場)圏内にいる」とコメント。シーズン折り返し地点に到達する23日の横浜FC戦(ノエスタ)へ「ホームでぜひ勝ちたい。一戦必勝」と気合を入れた。

2位名古屋グランパスとは勝ち点6差、3位横浜Fマリノスとは3差、4位サガン鳥栖とは2差で、試合消化で神戸は名古屋より2試合少ないことなどを考えれば、2、3位争いはほぼ横一線といえる。

指揮官は単なる順位だけではなく、例えば23歳DF初瀬、21歳MF佐々木、23歳MF中坂ら、昨季まで伸び悩んだ若手、中堅勢がしっかりチームの底上げに貢献していることが、うれしいようだ。この日は初瀬の今季の練習への取り組み方を称賛。「朝一番にクラブハウスに来て、自分の課題と向き合いながら練習している。その継続は意外と難しいのに、今季は1日もサボっていない」。

右太ももの手術から5月に復帰した主将MFイニエスタは、出場した公式戦で2試合連続ゴール中だ。日本代表に定着しつつあるFW古橋は既に3年連続2桁得点に達するなど、主力や脇役がそろって活躍。昨年9月に途中就任した三浦監督が、神戸を進化させ続けている。【横田和幸】