横浜F・マリノスは浦和レッズから加入したFW杉本健勇(28)の初ゴールなどで名古屋グランパスに2-0で勝ち、リーグ戦10戦負けなしとした。

首位川崎フロンターレと試合数が並び、勝ち点差8の2位につけた。杉本はJ1通算250試合目を自らの得点で飾った。

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首位川崎Fを追いかける横浜の前線に、重要なピースがハマった。加入3戦目で初先発したFW杉本は、前半13分にDFティーラトンの左後方からのクロスを頭で合わせて先制点を決めた。「なじむ、とか言っている時間は俺にはない。どんどん続けて、結果を出していかないといけない」。覚悟をもって移籍を決めた杉本は喜びもほどほどに、自身の役割を再確認した。

得点場面以外でも、横浜のサッカーに杉本はピタリとハマった。187センチの長身を生かしたポストプレーに加えて、懸命なプレスでパスカットするなど、守備面も光った。約3カ月ぶりの先発だったが「やってやろう」とブランクを感じさせず、交代時にはこの日一番の拍手を浴びた。

「全員で前からハードワークして、どんどんプレスをかけて追っていくのと、ゴールに直結するプレーで貢献したい」。半年の期限付き移籍期間で、自らの価値をアピールしていく。