試合前に3位だった鹿島アントラーズは、勝ち点41で並ぶヴィッセル神戸に競り負け、5位に転落した。主導権を握り、FWエヴェラウド、MF和泉竜司が決定機を迎えたが仕留めきれず。試合終盤の後半34分に神戸の新加入FW武藤のクロスから失点し、1発に泣いた。

和泉は後半13分に、MFピトゥカからの縦パスに抜け出し、ゴール左で相手GKと1対1になったが、GKの正面に蹴り、得点はならなかった。シュート数は鹿島が15本、神戸が10本。和泉は「自分もそうですし、決めるチャンスはあった。先に決めていれば」。決定機のシーンでは、最初はファーサイドに打とうと思ったという。だが、ニアも空いており「迷って中途半端なシュートになった。決めなければいけないシーン。自分のせいで負けたかなと思っている」と責任を口にした。

敗れはしたが、内容では互角以上だった。決定力の差が勝敗を分け「そこはもう、個人の向上を示すしかない。チームがやっている部分は出せている時間はあった。精度、合わせる部分はできているので、次に反省を生かしたい」と前を向いた。