アビスパ福岡は、FWフアンマの2得点などで鹿島アントラーズに快勝し、カシマスタジアムでクラブとして初勝利を挙げた。鹿島の左サイドを攻略し、サイドを起点に3得点。ボールを保持されても耐え、したたかに得点を重ねる姿は、まさに鹿島のお株そのもの。長谷部茂利監督(50)は試合後「これまでの鹿島のような戦いができた」と胸を張った。長谷部監督の一問一答は以下の通り。

-総括

前半の入りから自分たちらしい、鹿島に押されながらも、簡単に失点しないで耐えて。PKのチャンスがありましたが、そこで取れずに終わりではなく、緩めることなくアクセル踏み続けて得点を取ることができました。後半も、前半のプレーだけで終わりでなく追加点を狙おうと送り出しましたけど、その通り、PKを失敗した選手が点数を取る1番いい形で追加点を取ることができた。攻守にわたって切り替えのところも100%の力を出して、五分五分に持っていきながら点数をとって勝てたのは非常に大きい

-技術その他では向こうが上回っていたと思うが、勝負で見ると今日は、アビスパが十分上回れた。

言い方が失礼でなければ、自分たちがこれまでの鹿島のようなプレーができたんじゃないかなという印象を受ける。私自信も、鹿島が好きで目指している。ある意味、試合巧者ですね。ゲーム運びも、プレーも、選手達の意識もクラブもビッグクラブだと思います。そういう所に、自分たちもなっていけるようにという意味では、今日、似たようなゲームをできたのかなと思います。

-監督は常に「先人の歴史を更新」と。アビスパはこのスタジアムで勝利は初めて。その点については

今日はいろんな要素が重なって、自分たちが勝つことができたが、このスタジアムで勝つことは相当難しいと思います。私もずっとサッカーに携わっていますが、どのチームもこのスタジアムで勝つのは相当難しい。今日は、偶然ですがサポーターが入ってなかったので、そういう意味では私たちとしては助け舟だったとも思っています。

-3得点ともサイドからの得点だった。ファンマ選手も「練習してきたところ」と。サイドがねらい目というスカウティングでやってきたのか。

いえいえ、今日だけでなくいつも横、斜め、まっすぐ、いろんな角度から攻めようという形で練習をしてきた。練習の積み重ねが横からのクロスで出たんではないか。

-離脱者が出ても勝てた大きさは

そこは選手が頼もしくなったなと思います。前節、コンディションの所を気にして選手を大幅に挑んでも勝っていた。けがをして登録せずに、ある意味、今日出た選手は自分でチャンスをつかんだ。チャンスを待っていた。まだ待っている選手もいる。選手達がいい準備をして試合に挑んでくれたと思います。