徳島ヴォルティスのGK上福元直人(31)が21日、23日の大分トリニータとのJ1残留を懸けた大一番に向けて、オンラインで意気込みを語った。

今季残り6試合となり、残留圏16位の徳島が、降格圏18位の大分を本拠地鳴門大塚に迎え入れる。両者の勝ち点はわずか2差。1試合で立場がひっくり返る究極の90分間になる。

上福元にとって大分は17年まで在籍した古巣。2連勝中でラストスパートをかけるライバルに「(大分は)ここ最近は守備を重点的にやって、守備でハードワークできる選手を使い、相手のスキをついて得点している。ボールを扱える選手もいるのでやっかい。ただ、相手に合わせるのではなく、自分たちのサッカーを意識するのが大事」と意気込んだ。

2学年下の大分FW伊佐とは、ゴール前でぶつかることになる。「若い時から情熱を持ってプレーしていたし、チームのことを第一に考える選手。前線から身を削るプレーが印象的。気持ちを100%出し切れる選手なので、僕らも気持ちで上回らないといけない。覚悟を持って臨みたい」。

徳島は前節横浜FC戦で3-5と乱打戦で敗れたが、それまでは2連勝して調子は決して悪くはない。残留を決めるためにも、ここまで28試合に出場する守護神は「残り6試合、どうなっても、最後まであきらめない姿勢で残留を勝ち取りたい」と、真剣な表情で締めくくった。【横田和幸】