東山が3大会ぶり4度目の優勝を飾った。初優勝を目指した京都共栄に2-1で競り勝った。

東山は前半14分、ゴール前で相手DFのクリアボールを拾ったMF阪田澪哉(2年=宇治FC)が、押し込み先制。序盤から果敢に攻める京都共栄も何度もチャンスを作り、後半26分にMF平井健太郎(3年=伊丹FC)の得点で1-1の同点に追いついた。

白熱した試合は終盤へ。東山は同33分、左サイドからのクロスをゴール前のMF藤枝康佑(3年=宇治FC)が頭で押し込んで勝ち越し。そのまま逃げ切った。

高校総体(インターハイ)に続き、京都を制した東山の福重良一監督(50)は「立ち上がりから共栄さんが(攻めに)来るのは分かっていた。うちが構えてしまった中で、先取点を取れたのは大きかった」と振り返った。後半に同点とされた場面については「さらに点を取りにいくということを、何も言わずにやってくれた」と選手を褒めた。

決勝点を決めた背番号10のMF藤枝は「1-1になってからも焦らず、冷静にという話を(選手間で)していました。自分が点を決めてチームを勝たせたかった」。夏の高校総体は全国8強に進出。MF木下慶主将(3年=セレッソ大阪西U-15)は「インターハイを超えて、優勝できるように頑張りたい」と意気込んだ。

準決勝で前回優勝の京都橘を破り、勢いに乗っていた京都共栄は大健闘。東山に最後まで食らいついた。