浦和レッズは18日、MF宇賀神友弥(33)が、契約満了に伴い、今季限りで退団すると発表した。

MF阿部、DF槙野に続き、ファンに愛された男がチームを去る。宇賀神はクラブを通じて「親愛なるみなさまへ。21シーズンをもちまして契約満了となり、浦和レッズを離れることになりました。12歳の時、初めて浦和レッズのユニホームに袖を通した日の興奮を今でも覚えています。高校を卒業しプロになれなかった自分がもう1度浦和に帰ってきた日、初めて埼玉スタジアムのピッチに立った日を今でも覚えています。なぜあの時の感情がこんなにも心に残っているのか。それはすべて浦和レッズという素晴らしいクラブ、ファン・サポーターのみなさんのおかげだと思います。どんな時も全力で支えてくれたサポーター。あの満員の埼玉スタジアムで響き渡るWe are REDS! が何度自分たちを奮い立たせてくれたことか。本当に感謝しています。浦和レッズを離れなければいけないということはとても寂しいですが、みなさんとは心と心で一生つながり続けていると信じています。浦和レッズで引退するという夢はかないませんでしたが、みなさんとともにつかんだルヴァンカップ、天皇杯、ACLの3つの栄光は私の人生の宝物です。つかむことのできなかったリーグ優勝、そして3度目のアジア制覇はみんなに託しました。任せたぞ! ありがとう。そしてさようなら。また会いましょう。浦和レッズを、浦和の街を、愛しています」とコメントした。

宇賀神は埼玉生まれ、浦和の下部組織を経て流経大から浦和入り。12年目の今季は、17試合出場。両SBをこなす職人だが、新加入の現役日本代表DF酒井、元日本代表DF西らとのレギュラー争いで、出番は減っていた。それでも、自身約2カ月ぶりとなったリーグ戦の6月23日の柏戦では、約2年ぶりの得点。「年1って言われていましたけど、2年に1回になってしまいました」と常にチームを明るく盛り立ててきた。

過去には日本代表にも選出された逸材。ピッチを離れれば、地元の埼玉・戸田でフットサルコートなどを運営する他、女子アスリートの支援、マネジメントを手がける実業家としての顔も持つ。現役続行の意向を示しており、今後の動向に、注目が集まる。