清水エスパルスユースが天王山を制し、暫定ながら首位に浮上した。アウェーで青森山田に2-0で完封勝ち。来季トップチーム昇格内定のU-18日本代表候補FW千葉寛汰(3年)が、全得点をたたき出した。

絶対的なストライカーが勝利を呼び込んだ。後半24分、エリア内でこぼれ球を押し込んで先制点。同41分には、右クロスを頭で合わせてダメ押しの追加点を決めた。「みんながすごく良いプレーをしていた。エースとして応えなければいけなかったので、責任を果たせて良かった」。5月のホーム戦(1●3)で完敗した、今夏の全国高校総体優勝校にリベンジした。

試合前日の20日には、J1東京に来季加入内定の青森山田MF松木玖生(くりゅう、3年)から電話を受けたという。「『絶対に負けないぞ』という話をした。お互いが死力を尽くしたゲームだった」。互いに認め合う好敵手との熱戦を制した。

優勝に向けて勝ち続けるしかない。青森山田は清水ユースよりも2試合消化が少なく、不利な状況に変わりはない。次節は28日、市船橋(千葉)と対戦。千葉は「残り全勝するしかない。勝利だけを目指す」と、チームの思いを代弁した。