横浜F・マリノスFW前田大然(24)、川崎フロンターレFWレアンドロ・ダミアン(32)がともに1ゴールずつ決めて、両者23ゴールでそろって今季のJ1得点王となった。

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前半、主導権を握ったのはホームの横浜。15分には前田がファーストシュートを放ったが、相手DFの足に当たってコースが変わったボールは、GKのファインセーブに阻まれた。

押し込まれた川崎Fは、開始11分でDF車屋が負傷交代するアクシデントにも見舞われた。それでも前半24分、MF脇坂のスルーパスからレアンドロ・ダミアンがシュート場面をつくったが、コースが甘かった。

横浜は前半26分、GK高丘が大きくクリアしたボールに反応した前田がビッグチャンスを迎えた。前線でフリーで抜け出したが、勢いよく狙ったシュートは大きく枠を外れた。38分にはFWレオ・セアラにも決定機が訪れたが、シュートはわずかに右にそれた。

後半、川崎FはFWマルシーニョに代えてMF大島を投入した。9分にはレアンドロ・ダミアンがエリア内でフリーのチャンスを迎えたが、トラップが大きく、シュート体勢をつくれなかった。

試合が動いたのは後半22分。川崎Fは中盤でパスカットすると、右サイドのMF家長がカウンターで抜け出した。エリア内に走り込むレアンドロ・ダミアンを見ながらふわりとクロスを送ると、エースはこれを頭で合わせて、得点ランク首位に立つ今季23点目をたたき込んだ。

白熱の得点王争いは、これでは終わらなかった。横浜は後半29分、ゴール正面でFKを獲得。意表を突いて左サイドにボールを回すと、FWエウベルの左クロスに中央の前田が左足で合わせて、同点に追いついた。

両者23ゴールで再び並んだ得点王争い。3万人を超える観客が熱狂する中、最後まで熱い戦いが繰り広げられたが、どちらも2点目を奪うことはできなかった。試合は1-1のまま終了し、レアンドロ・ダミアン。前田と2人そろって得点王に輝いた。