今季限りで現役引退する大宮アルディージャDF河本裕之(36)の引退セレモニーが試合後に行われた。

河本のこれまでプレー映像の後に流されたビデオメッセージには、神戸時代に同僚だった横浜FCのFWカズ(三浦知良、54)も登場。「よく覚えているのが当時のブラジル人監督のレオン監督に、何か叱られて河本が悔し泣きしたのを僕はすごくよく覚えていて、あの時の河本がその後ヴィッセルの中心選手となり、そして大宮でもね、長い間活躍して、その姿を僕もテレビで見るたびに河本もすごくなったな、うれしいなという気持ちでいつもいました」。サッカー界のキングから熱いメッセージが送られた。

最後にスピーチした河本は、家族の話題になると涙をぬぐい、言葉を詰まらせた。「本当に出会いに恵まれて、常に誰かがそばで支えてくれて、やってこれました。一番そばで支えてくれた妻や子どもたち…。ほんと寂しい思いやつらい思いもさせたけど、今までありがとう」。大宮で計8シーズンを戦い、18年の現役生活を終える河本に、サポーターからは温かい拍手が送られた。