静岡学園が3回戦進出を決めた。近大和歌山戦の後半26分、MF古川陽介(3年)のクロスをMF小泉龍之介(3年)が右足で決勝点。県大会まで控えだった伏兵の2試合連続ゴールで勝利をたぐり寄せた。

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「守備職人」が攻撃で輝いた。前半からゴール前を固める相手に苦戦する中、ワンチャンスに懸けた。「得点の場面は思い切って上がった」。古川が左サイドを突破したタイミングでエリア内に進入。ボールを受けた時点でゴールに背を向けていたが、反転しながら右足でゴール左隅に流し込んだ。2021年秋の県大会まではボランチの控え。くすぶっていた男は「悔しい思いをしていたので、全国大会ではやってやろうという思いだった」と言葉に力を込めた。

川口修監督(48)は小泉の守備力を評価して先発に抜てき。「1発決めてやろうという意思が出たプレーだった」とたたえた。全国制覇した2年前も、小泉は1年生ながら登録メンバー入り。勝ちながら成長したチームを間近で見てきた。「2年前のチームに近づいている」と手応えを口にした。1月2日の3回戦は、宮崎日大が相手。苦しい戦いを制した勢いを次戦にぶつける。【神谷亮磨】

◆小泉龍之介(こいずみ・りゅうのすけ)2003年(平15)9月4日、埼玉県生まれ。小1から鶴ケ島サザンキッカーズ(鶴ケ島市)でサッカーを始め、中学時代はECジョガドール(ふじみ野市)でプレー。家族は両親、兄、妹。175センチ、65キロ。血液型B。

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