ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)が31日、今年初めてオンラインでの取材に応じた。この日は神戸市内での2次キャンプ2日目だった。

昨季はJ1でクラブ史上最高の3位に入り、今季は2年ぶり2度目のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場となった。その事実を踏まえながら、4年連続主将を務めるレジェンドは、格言のようなコメントをした。

「昨年、チームは大きなことを成し遂げたが(今季は)ゼロから始めないといけない。昨年勝ち取ったもののは、昨年の努力で得たもの。今年何かを成し遂げられるとすれば、今からの努力で勝ち取っていかないといけない。そういう意気込みで今季は臨みます」

18年途中に神戸入りし、今季が5年目。今季から新たに2年の契約を延長。J1通算86試合19得点の数字を積み重ね、さらに日本での実績がふくらんでいく。

取材では、JリーグからJFL鈴鹿ポイントゲッターズへ移籍した、親しい関係にあるFWカズ(三浦知良、54)についても言及した。

「今のところ(現役を続けていっても)カズ選手の年齢に追いつけるとは正直思っていない。自分として一番大事なのは、この年になっても日々の練習に来て、仲間と練習することにモチベーションを感じられている。まだまだ自分として成長したいし、チームに貢献したいことがたくさんある」

5月に38歳になるイニエスタは、このオフは新型コロナウイルスのオミクロン株が世界的に流行したことも考慮し、総合的な判断でスペインへの帰国をとりやめ、家族と日本にとどまった。クラブの悲願であるACL優勝、そして2月19日のJ1開幕戦(アウェーの名古屋グランパス戦)に向けてチームを結束させていく。