ジュビロ磐田はガンバ大阪と1-1で引き分け、今季ホーム初勝利を逃した。伊藤彰監督(49)は「勝ち点2を失った残念な試合になってしまった」と唇をかんだ。選手たちも、まるで敗者のようにがっくり肩を落とした。

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1点リードの後半43分に悪夢が待っていた。押し込まれる展開の中、必死に耐えていた守備陣が力尽きた。左サイドを突破され、最後はクロスを中央で合わされた。痛恨の同点弾を献上。つかみかけていた勝ち点「3」が終了間際で消えた。2試合連続の先発となったDF森岡陸(23)は「最後の最後にやられてしまった…。2、3点目を取れるチームにならないと」と、厳しい表情で話した。

0-0の前半15分。MF大森晃太郎(29)が、狙い澄ました右足ミドルを決め先制した。「良いボールが来たので流し込むだけだった」。ジュニアユース時代から12年間在籍した古巣相手に、自身10年連続となるゴールを奪ったが、勝利には結びつかなかった。

MF遠藤保仁(42)にとっても移籍後初となった古巣戦を飾れず、今季はこれで1勝2分け1敗。次節は、ルヴァン杯を挟んで19日にアウェーで浦和と対する。指揮官は「サポーターと喜べる試合を多くしていきたい」と顔を上げた。【前田和哉】

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