新背番号「9」が、新天地で輝く。ブラジル1部アトレチコ・ゴイアニエンセからJ2モンテディオ山形に完全移籍したFWデラトーレ(29)が6日、天童市内で入団会見に臨んだ。開口一番、「モチベーションを高くもって来日した。チームが第一目標としているJ1昇格ができるように全力を出して頑張りたい」と語り、19位に沈むチーム浮上の原動力になることを誓った。

21年はブラジル2部CSAでプレー。24ゴールを挙げた点取り屋は、守備では前線からのプレスを心がけ、攻撃ではスペースに走り込みゴールを狙う。ピーター・クラモフスキー監督(43)は「チームの助けになろうという気持ちを持っている選手。体調が良くなって出られるようになったときに彼の素質を出してくれれば」と期待した。

来日前にはブラジルで一緒にプレーしたFWレアンドロ・ダミアン(32=J1川崎F)に連絡。ダミアンを通じて元山形FWヴィニシウス・アラウージョ(29=J2町田)と連絡を取り「素晴らしい山形の印象をいろいろ教えてもらって決断した」と笑顔を見せた。

昨季までの2シーズン、背番号「9」を背負ったアラウージョは、63試合に出場し28ゴール。目標のゴール数についてデラトーレは「個人的な数字の目標はない。目の前の試合に全力を出してチームが勝つためのことをするだけ」と強調した。サポーターに呼んでほしいニックネームは「デラ」。山形の点取り屋になるべく、ピッチで存在感を示す。【相沢孔志】