J1清水エスパルスMF松岡大起(20)が今季初出場へ意欲を示した。10日ホームのガンバ大阪戦に備え、8日は静岡市内で調整した。リーグ戦開幕前の1月30日、鹿児島キャンプで右足首を負傷したが、6日の前節浦和戦でメンバー入り。次戦はボランチとして先発する可能性もあり、「コンディションは万全」と力を込めた。

進化した姿で戻ってくる。ケガでの長期離脱は、自身初だった。それでも、前向きに捉えていた。「治療のことや自分の体のことを知ることができた」。復帰へのリハビリでは、バランス感覚の強化や柔軟性を高めるメニューを取り入れた。客観的な視点でチームを分析し、他選手の特徴も把握できたという。プレーで貢献できなかった遅れはプレーで返すつもりだ。

今年1月には、追加招集で初めて日本代表に選出された。パリ五輪世代の有望株としても期待されている。当面の目標は清水で結果を出し、代表復帰を果たすこと。現在のリーグ戦は、最近5戦勝ちなし(2分け3敗)。松岡は「まず勝つことが全て。自分のプレーでみんなを勢いづけたい」と言った。戻ってきた若武者が、巻き返しへのカンフル剤になる。【神谷亮磨】

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◆松岡大起(まつおか・だいき)2001年(平13)6月1日、熊本県生まれ。鳥栖U-18からトップ昇格。昨年8月に清水に完全移籍で加入。年代別日本代表の常連。J1通算91試合出場無得点。170センチ、65キロ。血液型O。