国際サッカー連盟(FIFA)は19日、11月開幕のワールドカップ(W杯)カタール大会の審判員を発表し、山下良美さん(36)が36人の主審候補の1人に名を連ねた。

日本からの主審候補は山下さん1人。

W杯の審判員に女性が選ばれるのは初めて。FIFAは、「ワールドカップの歴史の中で初めて、レフェリー委員会は3人の女性主審と3人の女性副審を任命した」と発表している。

アジアからは、アジアNO・1の評価を得ているアブドゥルラフマン・アル・ジャシム氏(カタール)も入った。

山下審判員は4月21日に行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で、大会史上初めて女性として主審を務めた。

ただW杯ので主審を務めることに関しては、この発表がある直前、日刊スポーツの取材に「W杯ですか? とんでもないと思ってます。もし目指せるのであれば目指したいですけど、あまりに雲の上で(笑い)。頭の片隅に置いておきます」と話しており、自身が選ばれるとは予想していなかったもよう。

うれしいサプライズになったのではないだろうか。

過去に日本人審判は日本がW杯に出場する前から、世界のひのき舞台で主審も務め、存在感を示してきた。

日本が初めて出場した1998年フランス大会の岡田正義氏から、上川徹氏、西村雄一氏らが、5大会連続で主審を務めてきた。

ただ、4年前のロシア大会では佐藤隆治氏が主審に指名されず、日本人主審の歴史が途切れている。