J2アルビレックス新潟は21日、勝ち点3差で追う2位横浜FCとホームで対戦する。前節15日アウェー町田(1-2)を欠場したMF本間至恩(21)は先発復帰が濃厚。得意のドリブルとラストパスでチャンスを演出し、チームに白星をもたらすつもりだ。今季全8戦負けなし、7連勝中のホームスタジアムで上位対決を制すため、新潟の「至宝」が左サイドから強気に攻撃を仕掛ける。

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左サイドの切り込み隊長が勝利を呼び込み、今季ホーム無敗記録を9に伸ばす。横浜FCとの上位対決に向け、20日は聖籠町での調整に参加。報道陣に公開された冒頭約30分の練習では、チームメートとリラックスした表情を見せるなど、コンディションの良さをアピールした。今季ここまで13試合に出場し1得点4アシストで攻撃をけん引する本間は「どんな形でも1点は1点。きれいな形にこだわらず、前に向かう姿勢を出して行きたい」。

チームは先週、5選手が新型コロナウイルスに感染した。濃厚接触疑いのメンバーも自主隔離になるなど前節15日の町田戦はベストな布陣を組めず惜敗し、順位を首位から3位に落とした。それでもプロ2年目のFW小見洋太(19)、高卒ルーキーMF吉田陣平(19)が途中出場から存在感を見せるなどチームの底上げが進んでいることを示した。前節を欠場した本間は「2人とも堂々とプレーしていた。自分を含めて下の世代がもっと上を突き上げて競争を活性化させないと。みんなで頑張っていきたい」と話す。

今節対戦する横浜FCは勝ち点32で首位仙台と並び、得失点差で2位につける。新潟は無敗のホーム戦で確実に白星をつかみたい。「相手を1枚はがせれば、チャンスは広がる。練習している左足(キック)を見せながら、カットインからのゴールやアシストを狙いたい」と本間は力を込めた。【小林忠】