J2アルビレックス新潟のMF三戸舜介(19)が右サイドを突破し、チームを今季初の3連勝に導く。今日29日のホーム・モンテディオ山形戦に向け、28日は新潟県聖籠町での最終調整に参加した。前節25日のアウェー水戸戦は、後半に1ゴール1アシストの活躍を見せて、3-0の完勝に貢献した。山形戦後はU-23アジアカップ(6月1日開幕)に臨むU-21日本代表に合流する。プロ初となる3戦連続ゴールと勝利を置き土産に、開催地ウズベキスタンに向けて旅立つ。

卓越したテクニックと相手の懐をえぐるスピードで攻撃を仕掛ける三戸は、今季ここまで14試合に出場して3得点2アシスト。パスの出し手にも、受け手にもなれるアタッカーはホーム9連勝が懸かる一戦に向けて「サイドだけでなく、中央でもボールを引き出し、ターンやドリブルからチャンスを作りたい。ゴールでチームに貢献したい」と力を込める。

両足から放たれるキックは繊細さと破壊力を併せ持つ。前節水戸戦の前半は左足でゴールを狙い、後半8分には逆足ミドルでニアサイドをぶち抜く2戦連発の先制点を奪った。半面、同40分には柔らかいタッチで左MF本間至恩(21)とのワンツーを決め、3-0とするダメ押し点をお膳立てもした。21日ホーム横浜FC戦に続く1得点1アシストの活躍に「ゴールに近い位置でプレーを続け、これからも得点機に多く関わりたい」と話す。

リーグ序盤戦は途中出場が多かったが、4日ホーム金沢戦から5試合連続でフル出場を続ける。ハイパフォーマンスを維持するために私生活も工夫。質の良い睡眠を意識し、食事面は栄養士のいとこから助言を受ける。「自分の体質に合う豚肉を多く摂取している。料理のレパートリーも増えた」とピッチでのプレー同様、自炊のクオリティーも上げているようだ。

山形戦後は、U-21日本代表に合流する。「しっかり勝って(代表に)行きたいが、まずは目の前の最強の敵(山形)に集中する」と平常心でピッチに立つことを強調した。【小林忠】