J1清水エスパルスDF片山瑛一(30)がJ屈指のタレント軍団を警戒した。6日のアウェー神戸戦(ノエスタ、午後7時)に備え、5日は静岡市内で最終調整した。対する神戸は最下位に沈んでいるが、個々の能力ではJリーグでも群を抜いている。片山は「知名度も高い選手がいる。チーム一丸となってケアしなければいけない」と強調した。

清水は現在17位で神戸との勝ち点差は「3」。得失点差で並んでいるため、敗れれば順位が入れ替わる。2020年シーズン以来の最下位転落を回避するためにも、勝利だけが求められる一戦だ。片山は「大事な試合ということは分かっている。自分たちをどれだけ信じられるか。強い気持ちでやりたい」とチームの思いを代弁した。

2日の横浜戦は3-5で敗戦。国立競技場(東京)で行ったクラブ創設30周年記念試合は悔しい結果に終わった。片山は「たくさんの人に支えてもらっているということを感じた試合だった」。同試合ではクラブのホーム戦最多入場者数(5万6131人)を21年ぶりに更新。勝利を期待するサポーターの思いをこれ以上裏切るわけにはいかない。「歩みを止めず、戦っていきたい」。最下位神戸との“裏天王山”でクラブの真価が問われる。【神谷亮磨】