北海道コンサドーレ札幌は2連敗を喫した。FC東京に前半2発のPKを許すなど、3失点完封負けだった。20年開幕戦以来となる声出し応援エリアが設置された試合で、2試合ぶり白星は挙げられなかった。ペトロビッチ監督(64)は「久しぶりにサポーターが声を出して応援し、素晴らしい雰囲気を作り上げてくれたが、勝利を届けられず残念」と振り返った。

試合が終わると、アウェーゴール裏からはブーイングが響いた。試合中は「We are Sapporo」などの歌声で後押しした。東京の半分ほどの人数でも、負けないくらいの声援を送っていたが、90分間見せ場を作れず屈したイレブンへの不満があふれた。主将のMF宮沢は「結果で応えることができず申し訳ない」と、素直に受け止めていた。

ゲームプランが狂った。前半14分、FWシャビエルがクロスに合わせてジャンプした際に負傷。左太もも裏付近を気にしながら交代した。「筋肉系のトラブルということであれば(復帰まで)6~7週くらい掛かる可能性はある。FW興梠を計算より早い段階で投入しないといけなくなった。想定とは違った」と指揮官。今季苦しむ原因が負傷者の続出。「今季ほどケガ人が多いシーズンはなかなか経験がない。誰かが戻ってくれば誰かがケガ」と嘆いた。

そんな状況で、前半35分、同ロスタイム4分、ハンドの判定によるイエローカードでPKを2度も献上。3失点目はループシュートを決められた。MF金子は攻撃陣の1人として「1点も取れないのは責任を感じる。相手はPK、カウンターで仕留めた。そういうところの差が出た」と悔やむ。一矢報いることができず、順位は4つ落として14位。苦しい敗戦となった。

▽6試合ぶりに先発したGK大谷 崩されて失点したのではないが、0-3という結果。次のホーム鹿島戦に向けてしっかり切り替えるしかない。