鹿島アントラーズのレネ・バイラー監督(48)が5日、サンフレッチェ広島戦(6日、カシマ)に向けオンライン取材に応じ、間もなく合流するナイジェリア人新助っ人のFWブレッシング・エレケ(26)に「力を示してくれる」と期待を寄せた。

エレケは、バイラー監督がスイス・ツェルンを指揮していた際の“教え子”だった。「フィジカル的に強く、個人で打開する能力がある選手。彼の最大限引き出せれば力を示してくれる」と太鼓判。ストライカーが1人増えることで、試合展開により、打つ手も増えることは確実で、バイラー監督も「後半にアクションをおこすとき外国人FWが加入してくれることで、自分にとっていい選択肢が増えると思っています」と歓迎した。

鹿島は今夏にFW上田綺世がベルギーへ移籍。7月2日の柏レイソル戦は勝利も、そこから4試合未勝利(3分け1敗)と苦しんでいる。指揮官も「失ったものは大きい存在だった。チームで苦しんでいる状況なのは明らか。まだ、克服できていないのが現状」と本音を吐露する。練習でも攻撃に力を入れており「相手にとって脅威となるエリアにどんどん侵入して決めることをより強調してやっていかないといけない」と話した。

次節対戦する広島のドイツ人のスキッベ監督とは、スイスで監督として対決経験があり、互いに良く知る仲でもある。「遠い地で、お互い対戦するのはおもしろい状況」とし「前半の対戦は0-3で完敗したが、今回はリベンジする機会。あの時以上に自分たちの強みを発揮して、勝ちにいきたい」と巻き返しを誓った。