Jリーグは25日、元専務理事、森健児(もり・けんじ)さんの死去に関して、野々村芳和チェアマン(50)のコメントを発表した。

「Jリーグの創設にご尽力いただいた偉大な先輩の訃報に大変驚いております。

森さんは、大学卒業後、三菱重工サッカー部の練習環境等の改善に奔走され、Jリーグが発足する20年近く前からJリーグが目指す地域に密着した総合スポーツクラブの発足に尽力されました。

JSLの総務主事に就任されてからは、プロ契約の原型となる『スペシャルライセンスプレーヤー』制度を創設し、選手のプロ化を押し進め、1988年には第一次活性化委員会を設置し、日本サッカー過渡期におけるプロリーグへの道筋をつけていただきました。

Jリーグ設立後も、スタジアム環境の整備をはじめ様々なJリーグの礎を築いていただいたことは感謝の念に堪えません。

森さんが掲げてこられた『日本サッカーのために』という志を受け継ぎ、Jリーグの理念実現と日本サッカーのさらなる発展のために尽くしてまいりたいと思います。心よりお悔やみ申し上げます」

森さんは24日、死去した。85歳。広島県出身。1968年メキシコ五輪銅メダリスト、故森孝慈・元日本代表監督の兄。当時の日本リーグのプロ化を推し進め、91年のJリーグ法人設立時に専務理事となった。98年から02年まで日本協会専務理事を務めた。