セレッソ大阪は27日、J1リーグ中断明けの初戦でサンフレッチェ広島戦(ヨドコウ)に臨む。ともに3連勝中で絶好調同士の対戦は、今季のリーグ優勝への挑戦権をかけた大一番になる。

現在6位のC大阪に対し、広島は2位。ただ、C大阪は広島より消化が2試合少なく、3試合少ない4位川崎フロンターレとともに隠れ2、3位ともいえる立場だ。逆転優勝へ望みをつなぐ試合になる。

26日、オンラインで取材に対応したMF鈴木徳真(25)は「上位争いの一番重要な一戦。わくわくするし、何より楽しみ」という表現で心待ちにした。

徳島ヴォルティスから新加入の鈴木は今季、MF原川の故障もあり、6月26日の清水エスパルス戦から7試合中6試合で先発する。

正確なプレースキックでアシストを連発し、前節ヴィッセル神戸戦では待望のJ1初ゴールを決めた。「(自らのキャリアで)前に進むためのゴール」と位置付ける25歳は、攻守ともにチームの中軸になったことを証明した。

「(広島戦は)引き分け以上、かつ上位に食らいつくためには勝ち点3が必要。焦らず自分たちのサッカーをして、相手のスキをついていきたい。中盤のキモになっている野津田選手は注目。あそこから攻撃は始まるし、プレースキッカーとしてもいいキックを持っていて、同じポジションで負けたくはない」

この約3カ月間でC大阪が公式戦で負けたのは、前回アウェーで対戦した6月18日の広島戦だけ。5月21日のリーグの大阪ダービーを制してから、公式戦12勝5分け1敗の快進撃が続く。その立役者の1人になる鈴木が、広島戦でも3列目から勝利に貢献する。