WEリーグ新潟は今日27日、リーグカップ・グループステージA組第2節で、三菱重工浦和と浦和駒場スタジアムで対戦する。26日は新潟聖籠スポーツセンターで練習を行った。3年目のDF浦川璃子(24)が2試合連続センターバックでスタメンが濃厚だ。チームにケガ人が続出する中、強敵を封じて10月22日に開幕するリーグ戦での定位置獲得をアピールする。

準備は整った。試合前日の全体練習を終えた浦川は、村松大介監督(45)を相手にヘディングの自主トレを行った。「ロングボールを菅沢さん(優衣香、31)に入れさせない」。三菱重工浦和のエースで、なでしこジャパンの主力FWに堂々と駆け引きを挑む覚悟をみせた。

ボールを収める相手のうまさは十分承知する。「先に触るなら触る、前を向かせないなら向かせない、としっかり対応したい」。武器は180センチの長身、そして村松監督が「強いボールを40メートルは蹴られる」と評価するキック力。菅沢を抑えて攻撃の起点になれば強いインパクトを与えられる。

今季のテーマは「試合に出続けること」と言う。昨季リーグ戦出場は7試合で、スタメンは2試合にとどまった。新潟のセンターバックはイ・ヒョギョン(25)と三浦紗津紀(26)が君臨する。開幕節のちふれ埼玉戦(20日)は三浦が負傷欠場し、浦川がイ・ヒョギョンとともにセンターに入った。浦和戦も浦川のスタメンが濃厚。「リーグ戦のレギュラーを奪うつもりでいく」と競争心をあらわにする。

新潟は現在、6人がケガで離脱し、25日には2人の新型コロナウイルス感染が確認された。苦しい状況を救うことがアピールにもなる。ちふれ埼玉戦はロングボールでの配球、縦パスと強みを出せた。一方で「カバーやラインの統率はできていなかった。体の大きい相手に自分が勝たないと」。1試合ごとの反省と克服もカップ戦のテーマ。「チームに貢献できる選手になりたい」とがむしゃらさをのぞかせた。【斎藤慎一郎】

◆コロナ陽性 WEリーグ新潟は25日、トップチームの選手2人が新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表。27日のWEリーグカップ、三菱重工浦和戦はリーグが定める検査を実施し、陰性を確認した選手で行う予定。