清水エスパルスが、堅固な守備から勝利への活路を見いだす。27日のホーム京都サンガFC戦(アイスタ、午後6時)に備え、26日は静岡市内で最終調整した。チームは直近の3試合で2勝1分け1失点。守備の安定が結果に直結している。ゼ・リカルド監督(51)は「守備が強固になることで戦える集団になる」。就任後の約2カ月間で構築してきた「全員守備」が形になってきた。

対する京都は、球際での強さを前面に出したスタイルが武器。局面での勝負が勝敗を分けるポイントになりそうだ。前節柏戦は、後半ロスタイムに同点ゴールを献上。終盤での手痛い失点で勝ち点3を逃している。求められるのは、試合終了の笛が鳴るまで高い集中力を保つこと。DF鈴木義宜(29)も「最後のところで粘り強くやらなければいけない」と表情を引き締めた。

リーグ順位は暫定11位だが、気は抜けない。14位京都との勝ち点差は「2」。敗れれば、入れ替わる。指揮官は「次も決勝戦のつもりで戦わなければいけない」とチームの思いを代弁した。【神谷亮磨】