横浜F・マリノスが三度目の正直で3年ぶり5度目のJ1制覇に挑む。29日の第33節、ホーム浦和戦に勝てば、神戸と対戦する2位川崎Fの引き分けか負けで優勝が決まる。J1残留争いは、最下位磐田が17位G大阪と対戦し、引き分け以下なら来季のJ2降格が決定。また、11月開幕のW杯カタール大会に向けたメンバー発表(同月1日)に向け、国内組にとっては最後のアピールの場となる。

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足踏みを重ねた横浜が、三度目の挑戦でのタイトル獲得に燃えている。最短で8日にも優勝可能性があったが、今季無敗だったホームで残留争いのG大阪、磐田にまさかの連敗を喫した。川崎Fに勝ち点差2にまで迫られて中断期間に入った。MF水沼は「整理ができた」と悪い流れを断ち切るきっかけになったと前向きだ。

昨季はリーグ2位も、川崎Fに圧倒された。4節を残して優勝をさらわれ、13もの勝ち点差をつけられた。悔しさは今も忘れていない。「なんとしても、一番上のポジションで笑って終わる」と水沼。タイトルを目の前にして無意識にかかっていた重圧も、中断期間で切り替えられた。より多くのゴールを奪って勝つ、その1点に集中している。

浦和とは5月の第11節アウェー戦で3-3の引き分け。3点を奪いながら追いつかれた。FW西村は「大一番ではあるが、いろんなプレッシャーを感じつつも、それに応えてこそ。楽しみ」と苦手意識はないとし、ゴール奪取を誓った。連敗してもなお残るアドバンテージを武器に、首位でシーズンを走りきる。【岡崎悠利】

○…浦和 ロドリゲス監督が目前のV阻止を誓った。29日アウェー横浜戦を前にオンライン取材に対応。横浜が勝てば優勝決定の可能性があり、必勝を誓った。「監督としては(リーグ)残り2試合で2勝をおさめ、勝ち点を50にして、今より高いポジションに行きたい」。5月13日に対戦した際には3点差を追いつきドロー。「浦和の未来に向けた、いいゲームになるように頑張りたい」と意地を見せる。

○…名古屋 11月1日発表のW杯カタール大会メンバー入りを狙うMF相馬は、29日東京戦(ホーム)で、発表前最後のアピールに臨む。長谷川監督は「状態は悪くないと思う。あとはどういう戦略で森保監督が戦うかで、メンバーはチョイスされると思う」と言及した。続けて「ほぼ(メンバーは)決まっているとは思うが、最後に目に見える結果を出し、アピールに期待したい」と話した。