鹿島学園が“上田魂”で初戦を突破した。

前半8分までに2点を奪う幸先の良いスタート。後半に1点を返され、終盤は攻め込まれたが、チーム一丸で守り抜いた。FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本代表として活躍したFW上田綺世(24=セルクル・ブリュージュ)は同校のOB。前半5分に先制点を挙げたのは、かつて上田が背負った10番を継ぐ、エースの林結人(3年)だった。

上田の存在は常に刺激となっており「W杯でも、もう少しプレーを見たかったです」と素直な思いを口にした。「去年は8番だった。上田さんがつけられていたことを意識しすぎず、自分らしくやれたら」と話した。

鈴木雅人監督(47)は「OBが日本代表ということで、子どもたちも刺激を受けている。やれば、チャンスがあるということを証明してくれた」と、うなずいた。試合を振り返り「早い段階で2点を奪ったことで、あれが狂わしたと言うか、入ってしまったことが、3点目を奪いに行くのか、セーブするのか、中途半端な展開になってしまった。次はそういうことがないようにしたい」と選手たちには、あえて、厳しいレベルを求めた。

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