日本プロサッカー選手会(JPFA)は18日、選手間で選ぶ新設の「JPFAアワード」の受賞者を発表し、2022年のJPFA最優秀選手賞にはFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で日本のベスト16入りに貢献した三笘薫(ブライトン)が輝いた。

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Q:選手会って

A:日本プロサッカー選手会(JPFA)とは、日本国内のクラブに所属するプロ選手(一部の外国人選手を含む)と海外クラブに所属する日本人プロ選手が会員となっている。

選手の立場で活動し、発言する組織として1996年4月に「Jリーグ選手協会」として発足。2010年に現在の名称に変更された。Jリーグ全クラブの選手会長が支部長。選手の地位向上に関する問題についての意見交換や提言、合同トライアウト開催、全国各地でのチャリティー活動などを行う。

歴代会長は柱谷哲二、井原正巳、中山雅史、藤田俊哉、佐藤寿人、高橋秀人で、昨年初めて、海外クラブ所属の会長として吉田麻也が就任した。

 

Q:表彰設立の狙いは

A:発表資料には、「プロサッカー選手への興味関心を喚起する話題づくりとして、出場試合数や所属カテゴリーに関係なく、選手が選手を選ぶ新しい視点での表彰とし、より多くの選手に関心の目を向けられる賞とする」とある。「#俺たちのベストイレブン」が合言葉。

 

Q:表彰対象は

A:「JPFA」「J1」「J2」「J3」の4カテゴリー。当該シーズンで最も活躍した選手を最優秀選手賞、顕著な活躍を見せた11人をベストイレブンとして表彰。

 

Q:何がもらえるの

A:知り尽くした選手が選ぶという点が一番の名誉。まだ初年度で、正賞はトロフィー。

 

Q:誰が選ぶの、対象は

A:「選者および受賞対象者」は、今回は22年11月20日のJPFA男子会員全員。「選者、受賞対象者ともに出場試合数、クラブ所属日数等は問わない」とある。

J1、J2、J3については、昨年該当するリーグに所属した全選手が対象。JPFAのカテゴリーは男子会員全員が対象、つまり海外組も対象となる。

JPFA男子会員とは、Jリーグ(J1、J2、J3)に所属する日本人プロ選手(一部の外国籍プロサッカー選手を含む)と海外のプロクラブに所属する日本人プロ選手。会員数は22年11月20日現在で1654人。内訳は、J1が480人、J2が636人、J3が509人。海外組は29人。

 

Q:どうやって選んだ

A:選者による投票。昨年末までに、最優秀選手賞は投票できるカテゴリーの1人に投票し、各カテゴリーの最多得票選手1人が最優秀選手賞。

J1、J2、J3において、投票で同数の場合は、Jリーグの順位が上位のクラブに所属する選手を選出。同一クラブの場合は出場試合数、出場時間の順で多い選手が受賞。JPFA投票で同数となった場合はリーグ戦と日本代表戦の出場試合数が多い選手、出場時間が多い選手の順で決定。

ベストイレブンは国際プロサッカー選手会方式を採用。選者は投票できるカテゴリーでベストイレブンにふさわしい選手を各ポジションで3人ずつ、計12人を選出。投票のうち得票が多かった選手を計11人、ベストイレブンとして選出する。同票の場合は再優秀選手賞と同様の方式で決める。

 

Q:海外組の会員は

A:29人の「海外支部所属会員」は次の通り。一部は今季国内に復帰している。浅野拓磨、板倉滉、伊東純也、植田直通、遠藤渓太、遠藤航、オナイウ阿道、鎌田大地、川島永嗣、川辺駿、久保建英、坂元達裕、柴崎岳、シュミット・ダニエル、菅原由勢、田中碧、堂安律、冨安健洋、中村航輔、中山雄太、橋岡大樹、原口元気、古橋亨梧、三笘薫、南野拓実、三好康児、室屋成、守田英正、吉田麻也。